【用語集】失踪宣告(しっそうせんこく)
ある人が行方がわからずに一定期間経過したときに、申立てにより、その人を法律上死亡したものとみなす制度。
解説
行方不明となり容易に戻ってくる見込みのない不在者の生死不明の状態が続くと、いつまでたっても不在者の財産の処分や婚姻している場合は残された配偶者が再婚できないなど、不在者の財産等に利害関係を有する者の地位が不安定な状態となってしまいます。
そこで、当該利害関係者のために不在者を死亡したものとみなして、不在者をとりまく法律関係を確定させることを目的に失踪宣告の制度が用意されています。
失踪宣告がなされると不在者の相続が開始し、配偶者が再婚できるようになります。
ただ、失踪宣告がされたからといって不在者の権利能力まで奪われるわけではないので、どこかで生存していれば、日常生活をを送るうえでは影響はありません。